膝だけの治療では治らない

歩いたときに膝が痛む人、階段の上り下りで痛む人、など膝に悩みを抱えている人の症状は様々です。
膝が痛いというと、膝に原因があると考え、膝の治療をまず行います。
ここで知っておきたいのは、膝自体が原因でないこともあるということです。

膝痛の多くは、正座をすることも痛くて難しいと思います。
そこで正座を例に説明しましょう。

正座ができないということは、膝関節の変形、膝関節内部の損傷などが考えられます。
しかし膝が痛いけれど、正座ができるような場合、直接の原因は膝以外の場所のこともあるのです。
膝関節を支える筋肉は、腰から膝関節に繋がっていますので、腰を痛めたことで、膝に痛みや違和感など何らかの症状が現れることがあります。

実際に頚椎や骨盤を痛め、膝にも痛みが現れたケースがあります。頚椎の治療を行い、膝痛が解消したケースもあります。膝の治療は行っていません

このように膝の痛みの真の原因が、他の箇所に潜んでいることもありますので、その場合は、膝ではなく膝に関連した部分=「直接原因箇所」を探し出し治療することが必要になります。

体は繋がっています。1箇所が歪めば体全体が歪み、体の他の場所にも歪みや痛みをもたらします。
膝に症状が出てしまったと考え、膝だけではなく体全体に目を向け、治していくことが真の膝痛を解消することに繋がります。


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