膝に水がたまる原因と治療法

膝に水が溜まった場合、痛みが出たり、膝が曲げにくくなったりします。
繰り返し膝の水を抜くために治療に行かれている方も多くいます。

なぜ、膝に水がたまるのでしょうか。
膝には、膝関節の動きを滑らかにするために、内部にある骨膜から「関節液」と呼ばれる液体が分泌されています。
膝に何らかの炎症が起こった場合、その関節液が正常な範囲の量を超えて大量に作りだされます。
それが関節内に溜まり「膝に水がたまる」という症状になるのです。
関節液が多く溜まると、膝関節が熱を持ち、腫れてくることもあります。

水を抜けば関節内の圧力が下がるので、一旦は楽になります。
しかし、根本的な炎症が解決されていない以上、再び水が溜まり、足の痛みも残る場合があります。
片足に水が溜まる症状を患い痛みもあるような時、その足をかばっている間に反対の足にも水がたまり痛みを生じることもあります。

【膝の水がたまる症状の治療法例】

 ・痛み止めの内服により炎症を抑える
 ・関節内注射により直接炎症を抑える
 ・手術で滑膜(関節液を分泌する膜)を切除する    など

痛み止めは、やはり対処療法でしかありません。
ですが痛みがひどい場合には我慢せず使用するのも1つです。

注射にはステロイド系消炎剤とヒアルロン酸の2種類があります。
ステロイド系消炎剤の効果は高いですが、副作用(骨が弱くなるなど)が発生するので頻繁には使われていません。

手術は最終的な手段だと思います。炎症を止めるだけではなく、根本的な原因の治療が大切です。
多くの方が求めているのは、水が溜まる症状の“原因”となったものを治療することだと思います。

そうした治療法が未だないとされる中、東洋医学のある方法で膝の水を抜く方法も紹介されています。 膝に水が溜まるのは、リンパ液の流れが阻害されているからで、東洋医学の胃経のラインを調節すると、リンパの流れが良くなり水が抜けていきます。それが足の甲を調節して膝の水を抜く方法です。

膝の水を抜いてもまた溜まる、そんな悪循環を繰り返している方は根本原因から解消していく必要があります。 ただ水を抜くだけでは改善されないのです。


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